1992 年 18 巻 2 号 p. 134-138
われわれが考案したコハク酸脱水素酵素比活性 (SD比活性) 測定による Subrenal capsule assay (SRCA) の判定法の精度を検討するために, ヌードマウス可移植性頭頸部領域ヒト扁平上皮癌株を用いて, ヌードマウス皮下移植法とSRCAを比較したところ, SD比活性測定による判定法はヌードマウス皮下移植法との相関が腫瘍径計測による判定法より高かった。さらに, 頭頸部領域悪性腫瘍30例を用いて, SRCAを行ったところ, SD比活性測定による判定法は, 高い評価可能率を示し, 腫瘍径計測による判定法に比べて感受性陽性率が上昇し, 臨床において報告されている感受性陽性率に近い値を示した。