頭頸部腫瘍
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甲状腺癌転移症例に対する131I内部照射治療の検討
高橋 健夫早川 和重玉木 義雄斉藤 吉弘三橋 紀夫新部 英男
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1994 年 20 巻 1 号 p. 165-169

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抄録

群馬大学放射線科で131I内部照射を施行した甲状腺癌転移症例36例について検討した。組織型は乳頭腺癌18例, 濾胞腺癌16例であり, 転移部位は肺転移17例, 骨転移13例であった。甲状腺が残存した場合, 外科的切除または電子線照射を施行した後, 131I治療を行った。一回の投与量は3.7GBqを原則とし, 投与間隔は3ヵ月以上あけて行った。全症例の5年生存率, 10年生存率はそれぞれ88%, 64%であった。乳頭腺癌, 濾胞腺癌の10年生存率はそれぞれ75%, 64%であった。転移部位別では肺転移群が骨転移群に比べ予後良好であり, 131I集積群の方が非集積群と比較して予後良好であった。131I内部照射は甲状腺癌転移症例に有効な治療法であると考えられた。

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