頭頸部腫瘍
Online ISSN : 1883-9878
Print ISSN : 0911-4335
ISSN-L : 0911-4335
頭頸部腫瘍手術の基本手技-口腔癌手術の基本手技
松村 智弘
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 21 巻 3 号 p. 538-542

詳細
抄録

UICCでは口腔癌は六部位に分類されており, 部位によって手術時の問題点は異なってくる。今回, 機能的・審美的な種々の問題点を多く含んでいる下顎悪性腫瘍の基本手術手技について上頸部郭清術と下顎頭を残存させた下顎連続離断術を行った症例をスライド及びビデオで供覧した。悪性腫瘍の手術に際し, 腫瘍を一塊として完全に切除する事がもっとも重要であるが, 同時に, 機能的及び審美的な手術法も考慮されるべきである。そこで, 切除範囲の決定, 下顎骨即時再建法などを含めて, 皮切から最後の皮膚縫合まで問題となる諸事項を手術の手順にしたがって解説した。結論として, 古くから言われていることではあるが, 良き手術を行うためには, 術者は外科的解剖を熟知すべきである。

著者関連情報
© 日本頭頸部癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top