頭頸部局所進行癌に対する放射線治療成績改善のために抗癌剤との併用療法を行った。一つは上咽頭癌に対する放射線治療と抗癌剤 (CDDP, 5FU) との交替療法である。症例36例で5年粗生存率, および5年無病生存率は各々約80%, 70%であった。この成績は現在までに報告されている他の化学療法併用例より良好であり, 交替療法の有用性を示すものと思われる。もう一つの方法は選択的持続動注療法と放射線治療との同時併用である。抗癌剤としてはCBDCAを用いた。その用量制限因子は好中球減少であり, 至適投与量はAUC8と推測された。局所制御率は舌動脈からの動注療法例 (舌癌, 舌根部癌) が他の動注療法例より有意に良好であった。将来的に進行舌, 舌根部癌例は手術療法に替わり得るものと思われる。