頭頸部腫瘍
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舌癌N0症例の臨床的検討
丸岡 靖史安藤 智博星野 真三宮 慶邦扇内 秀樹
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2003 年 29 巻 1 号 p. 51-57

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抄録
今回1980年から2000年までに東京女子医科大学歯科口腔外科で治療を行った舌癌N0症例を対象に検討を行った。原発巣の治療法は外科療法主体は52%で, 放射線療法主体が48%であった。当科ではN0の頸部リンパ節は watching policy のもとで, 予防的頸部郭清術は施行していない。頸部転移を認めた場合には根治的全頸部郭清術を主に施行した。原発巣再発は25例であったが, 20例が制御できた。頸部リンパ節転移は34例 (32%) に認め, 原病死は12例であった。T分類別の頸部転移はT1で4/46例 (8%), T2で21/48例 (45%), T3, T4では9/15例 (60%) であった。原発巣再発を伴わない後発頸部転移症例22例では, 頸部再発は3例で, その中の1例は救済されており頸部制御率は91%であった。頸部転移遠位レベルでは, レベルIからIIIまでが30例 (88%) で, レベルIVは4例であった。
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© 日本頭頸部癌学会
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