頭頸部腫瘍
Online ISSN : 1883-9878
Print ISSN : 0911-4335
ISSN-L : 0911-4335
穿通枝皮弁を用いた頭頸部再建
前外側大腿皮弁の低侵襲な挙上法と臨床解剖
青 雅一宇野 欽哉前田 学中川 文夫中島 智子宮原 孝和斎藤 龍介
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 29 巻 3 号 p. 434-440

詳細
抄録

近年マイクロサージャリーの進歩とともにより侵襲が少ない皮弁が求められるようになり, 穿通枝皮弁 (perforator flap) の概念が生まれ, 急速な発展を遂げている。もっとも代表的な穿通枝皮弁のひとつである前外側大腿皮弁は頭頸部腫瘍切除後の再建材料としてきわめて有用な皮弁であり, 皮弁採取部の犠牲も最小限である。しかし, 血管柄の解剖学的変異がきわめて多彩であるため, 皮弁採取の手技はいまだに困難であるとされている。外側大腿回旋動脈系の詳細な解剖について述べるとともに, 低侵襲でかつ, 安全で確実な皮弁採取法についても報告した。

著者関連情報
© 日本頭頸部癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top