頭頸部腫瘍
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内視鏡下甲状腺切除術
池田 佳史
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2003 年 29 巻 4 号 p. 521-525

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抄録

頸部の開放手術における頸部の手術創と皮弁の形成は頸部の感覚や整容性の問題がある。近年, 甲状腺・副甲状腺疾患においても内視鏡が取りいれられてきた。われわれも前胸部あるいは腋窩アプローチによる内視鏡下手術をおこなっている。前胸部アプローチ法は, 操作腔は比較的小さく侵襲も小さく手術創も開襟シャツで被覆される。しかし, 前胸部の創は緊張も大きく肥厚性瘢痕となることもあり, 患者の満足が得られないこともある。腋窩アプローチ法は, 腋窩から頸部までの操作腔は広く侵襲は最も大きいが, 腋窩の創は腕を降ろした状態で自然に隠れるため美容上の満足度は非常に高い。それぞれの利点と欠点考慮して術式を選択する必要がある。

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© 日本頭頸部癌学会
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