頭頸部腫瘍
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可動部舌半側切除術に伴う再建法の評価
川口 浩司佐藤 淳一飯田 尚紀山田 浩之関谷 秀樹堀江 彰久佐合 賢治渡邊 悟朗石川 博之池谷 進瀬戸 〓一松浦 正朗
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2004 年 30 巻 1 号 p. 105-110

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抄録

当科では可動部舌半側切除に伴う再建として, 手術時間に制限がある場合大胸筋皮弁, 制限がない場合遊離皮弁で再建を行っている。その中で, 前腕部皮膚が非常に薄い症例や再建舌の術後機能より審美的考慮を優先する場合腹直筋皮弁を, それ以外は前腕皮弁を選択している。また, いかなる皮弁を選択しようとも十分な容積を確保して機能的再建を果たすため, やや大きめの皮弁を採取し再建している。そこで, 当科で治療を行った可動部舌半側切除50症例 (前腕皮弁38例, 腹直筋皮弁4例, 大胸筋皮弁8例) を対象としてその再建法を再考した。(結果) 前腕皮弁はその柔軟性より残存舌の動きを妨げず術後機能に優れていたが, 採取部に審美的問題があった。腹直筋皮弁は嚥下は非常に良好なものの, やや電話での会話が聞きづらかった。大胸筋皮弁は術後機能の面では劣るものの手術時間は最短であった。以上のことから, 可動部舌半側切除の再建には前腕皮弁が最も適していた。

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© 日本頭頸部癌学会
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