頭頸部腫瘍
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舌半側切除後に必要な再建とは
遊離前腕皮弁と遊離腹直筋皮弁との比較から
三上 太郎前川 二郎佐武 利彦醍醐 佳代清水 調吉田 豊一鳥飼 勝行佃 守三上 康和河合 敏藤田 浄秀大村 進川辺 良一青木 伸二郎海野 智
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2004 年 30 巻 1 号 p. 94-99

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抄録

可動部舌半切術後の再建においては, 残存舌の機能を障害しないよう, 必要かつ十分な量を持った組織の移植が必要となる。本施設では舌半切術後の再建を遊離前腕皮弁ないし遊離腹直筋皮弁により行ってきた。これらの症例に術後の構音, 嚥下機能と術後画像の評価を行い, 可動部舌半切に必要な再建方法について検討した。
対象は当施設で舌半側切除術を施行し, 術後の構音, 嚥下, 移植組織の量について調査できた16例 (男13:女3) 再建組織は遊離前腕皮弁が8例, 遊離腹直筋皮弁が8例であった。
検討結果は、画像診断で遊離前腕皮弁再建例は組織量不足の傾向に, 腹直筋皮弁例では組織量が多い傾向にあったが, いずれも嚥下, 構音について特に問題はなかった. 概して日本人の場合, 極度に肥満した症例は少ない。舌可動部半切後の再建方法としては, 肥満の症例には遊離前腕皮弁が, 痩せた症例には遊離腹直筋皮弁がよい選択肢になると考えられた。

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© 日本頭頸部癌学会
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