日本頭痛学会誌
Online ISSN : 2436-1577
Print ISSN : 1345-6547
原著
頭痛専門外来における漢方薬の選択方法とその有効性
種井 隆文橋田 美紀山本 俊若林 俊彦齋藤 竜太
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 51 巻 3 号 p. 603-609

詳細
抄録

 頭痛の診療ガイドラインに沿った薬物治療の効果が不十分な患者に対して漢方薬を処方し,その有効性を検討した.初診の頭痛患者1,111名 (片頭痛768名,非片頭痛343名) のうち,漢方薬が処方されたのは139名 (12.5%) であった.全172処方の内訳は多い順に,釣藤散,呉茱萸湯,川芎茶調散,五苓散,桂枝茯苓丸であった.全症例の漢方薬の有効率は58.3%であった.Calcitonin gene-related peptide (CGRP) 関連薬が無効もしくは効果が減弱した患者に対する漢方薬の有効率は73.3%であった.頭痛の診療ガイドラインの薬物治療が奏功しない頭痛に対して漢方薬は有効な治療薬である.

著者関連情報
© 2025 一般社団法人日本頭痛学会
前の記事 次の記事
feedback
Top