1972 年 19 巻 2 号 p. 57-62
コバンハゼ類は南海のサンゴ礁に普通に見られる側偏した楕円形の小型のハゼであるが, 本類の分類は学者によりまちまちで必らずしも明確とはいえない。このたび, 八重山諸島より採集した標本のなかに, 3尾のGobiodon citrinus, 8尾のG.quinquestrigatusと共に17尾の新種と考えられるコバンハゼが見いだされた。本種をG.okinawaeとして記載し, 和名としてキイロサンゴハゼを提唱する.本種の特徴をG.citrinus, G.quinquestrigatus, G.atrangulatusおよびPseudogobiodon macrochirと比較して報告した。