魚類学雑誌
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集魚燈動物の群集生態學的研究
2.魚群の構造とその變化
前田 弘
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1952 年 2 巻 2 号 p. 51-59

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抄録

1.群の構造は食性段階の低いものを燈に近く内側にしているのが基本型であるが、これは捕食作用及び潮流によつて變型する。
2.燈に集まる順序は大体食性段階の低いものからはじまり、燈下に形成された群は第4次捕食魚または最終捕食魚の出現によつて解体する。
3.食性段階の低いものの集燈に封しては光が支配的であるが、高位のものになるに從つて餌料の作用が大きくなり、第4次捕食魚・最終捕食魚は餌料に支配されているのみと考えられる。

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