慶應義塾大学生物学教室
1978 年 24 巻 4 号 p. 278-280
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河口域, 河川, 湖の3ヵ所のチチブ個体群で卵径を比較した結果, 河口域型のチチブ (T.o.obscurus) は, 淡水の2個体群 (T.o.brevispinis) にくらべて体積で約2倍の大きさの卵を産むことがわかった.また, 河口域と湖の両個体群では卵径と雌親魚の体長の間に相関がみられず, さらに, 淡水中で約10年間飼育された河口域型チチブの卵径は元の個体群のものと変わらなかった。観察された卵径の差には遺伝的な基礎があるものと推定される。
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