新潟大学理学部
日本歯科大学新潟歯学部
1981 年 28 巻 3 号 p. 340-342
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信濃川の一大支川である魚野川中流域から, 1979年6月13日に釣獲された珍稀なウグイ奇形 (雌, 体長230mm) を記載した.この個体は, 順から峡部にわたる喉部が広く欠失して穴あき状態となっている.したがって, 口腔が露出し口蓋が露見でき, 舌があたかも下唇のように下方へ垂れ下っていた.卵巣卵は周辺仁初期のものが大半を占めていたが, 閉鎖卵胞や黄体様構造もみられ, 経産魚と目された.このように変った奇形症状は, いままで脊椎動物では知られていないようである.
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