マダイの研究途上で生じた鰭支持骨の形成過程に関する問題について, 他の24種の仔稚魚の観察を補足して考察した.
その結果, 以下のことが示唆された: 背・轡鰭の近担鰭骨と遠担鰭骨は別々の軟骨から生じる;最前部の近担鰭骨は, 2本の棘と2次的に関節している場合には, 2つの近担鰭骨から由来する;stayは担鰭骨のこん跡である;烏口骨と肩甲骨は単一の軟骨から発達する;輻射骨は1枚の軟骨板から分化する;特化した魚類の尾部棒状骨は2個の尾鰭椎と1個の尾鰭椎前椎体からなる;尾骨のゆ合は魚種によって, そのパターンが異なる.