日本初記録のムツコニラエイ (新称)
1984 年 30 巻 4 号 p. 452-454
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1984 年 30 巻 4 号 p. 452-454
西海区水産研究所の沖縄舟状海盆トロール調査において, 6対の鰐孔を持つエイが採集された。この標本はChu and Meng in Zhu et al. (1981) が南シナ海から報告した1科1属1種のHexatrmatobatis longirostrumの記載によく一致するので, この種に同定し, 和名をムツエラエイとした.本種はHeemstra and Smith (1980) が南アフリカから報告した1科1属1種のHexatrygon bickelliと酷似しており, genus Hexatrematobatisはgenus Hexatrygonのjunlor synonymと考えられる、両種は吻部の形状によって区別される。
Heemstra and Smith (1980) はH.bickelliの鰓孔が6対あること, 噴水孔が眼球よりずっと後方に位置すること, 吻部が前方に突出することなどの特化形質をもとに, Myliobatiformesトビエイ目, Hexatrygonoideiムツエラエイ亜目を提唱しているが, 著者らもこれに従う.
