シビレエイ類2種の核型をair-drying法により分析した.シビレエイの核型は2n=54, 中部~次中部着糸型染色体 (M~SM)-28, 端部~次端部着糸型染色体 (A~ST) =26, 腕数 (FN) =82であり, ゴマフシビレエイでは2n=82, M~SM=4, A~ST=78, FN=86であった.
核型について分析されたシビレエイ類3属は腕数で約80 (78~86) のTorpedo, Narke群と56のNarcine属の2群に分けられる.ゲノム量についてはTorpedo属で14.0~15.0pg DNA/cell, Narcine属で8.4pgの値が報告されており, 核型の検討からTorpedo, Narke群の倍数性起源が推定された.