真骨類4種, Cichlasoma octofasciatum (カワスズメ科), グッピーPoecilia reticulata (カダヤシ科), Barbus barbus (コイ科), Corydoras arcuatus (Callichthyidae) における鱗の生じ方を記載し, これまで知られていた他種 (主として真骨類) の場合と比較した.真骨類の体表では最初に鱗が出現しうる場所は7個所ある.種によってはただ1個所 (通常尾柄上) に出現するが, 2個所以上に出現する種もある.これらの場所が体表に複数局在することを, 後生的な要因により説明できるかを議論した.