1991 年 38 巻 2 号 p. 125-132
深海性のアシロ科のBassobythitesはLamprogrammus (コンニャクイタチウオ属) の, LmacropterusはL.brunswigiのそれぞれシノニウムであることが判明した.L・brunswigiは基鯛骨に1歯帯を有すること, 主上顎骨の後方背縁部がほとんどあるいは完全に露出すること, 大型個体では主鯛蓋骨棘が比較的強いことで特徴づけられる.本種は西部太平洋では北半球の温帯域にも分布するが, 熱帯地方の海域に広く分布し, その記録水深は800-l600mである.