ブラジル東南部 (南緯23-29度) から得られたサンプルを用いて, アズマガレイ属 (Symphurus) 魚類4種の仔魚と着底前の稚魚の形態発育を記載した.これら4種の同定は, 体幹部の背面と腹面の黒色素胞の分布パターンと第1-第5背鰭条の長さに基づいて行われた.Symphurus ginsburgiは短い第1背鰭条とそれに続く4本の長い背鰭条を持ち, 体幹部の背面と腹面に1対の黒色素斑が出現した.また腸管に円錐形の付属物が出現したのは本種だけであった.Symphurus kyaropterygiumも短い第1背鰭条とそれに続く4本の伸長した背鰭条を持つが, 本種の体幹部の背面には黒色素斑が4個出現した.Symphurus tessellatusでも第1背鰭条は短いが, それに続く伸長した背鰭条は第2, 第3の2本だけであった.また体幹部の背面に出現する黒色素斑は7個であった.Symphurus trewavasaeでは第1-第4背鰭条が伸長し, 体幹部背面には6個の黒色素斑が出現した.