耳鼻咽喉科免疫アレルギー
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総説
耳鼻咽喉科領域疾患に関与するユビキチン化タンパク質修飾
鈴木 正宣渡部 昌中丸 裕爾高木 大加納 里志本間 あや畠山 鎮次福田 諭
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2015 年 33 巻 3 号 p. 185-192

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抄録

ユビキチン化修飾は真核生物に広く存在するタンパク質翻訳後修飾の一つであり,多岐にわたる細胞機能を制御する。ユビキチン化修飾系の異常を原因とする疾患も数多く知られており,耳鼻咽喉科領域においても内耳や鼻粘膜の環境恒常性や,自己免疫・炎症性疾患や悪性疾患の病態に関連していることが報告されている。
標的タンパク質へのユビキチンの共有結合は,ユビキチン活性化酵素(E1),ユビキチン連結酵素(E2),ユビキチンリガーゼ(E3)の3 つの酵素群が担っている。この中でもE3 は基質の特異性を決定する酵素であり,その機能と標的である基質を明らかにすることは,さまざまな疾患の病態解明において重要な課題となっている。耳鼻科領域の疾患において,ユビキチン修飾系についての研究は始まったばかりであり,今後,病態の解明,検査法の確立や新規治療法の開発につながる可能性を秘めている。

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© 2015 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
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