法と心理
Online ISSN : 2424-1148
Print ISSN : 1346-8669
コーピングによる離婚のメカニズム(<特集>離婚の心理学と法的問題)
加藤 司
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 13 巻 1 号 p. 2-7

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抄録

本稿は、ラザルスらによって提唱されたストレス・コーピング理論に基づき、離婚に至る心理学的メカニズムについて概説する。ラザルスのモデルにおいて、離婚はストレス反応に相当し、建設的コミュニケーション、要求・撤退コミュニケーション、批判、責任回避、責任受容などはコーピング方略に相当する。これらのコーピング方略と結婚生活満足感との関連性について記述し、離婚を予測しうるコーピング方略について概説した。

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© 2013 法と心理学会
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