日本舌側矯正歯科学会会誌
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矯正歯科患者に対するきめ細やかなサービスを目指して -院内総合IT化による、業務効率化-
中島 健西田 吾朗山野 薫笠行 弘和
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2011 年 2011 巻 22 号 p. 11-20

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抄録

近年、成人の矯正治療受診率が高くなる傾向にあり、特にリンガル矯正治療患者においては大部分が成人の患者である。
日々忙しい臨床の現場で働くにつれて、患者の様々な情報を把握するのは、容易な事ではないと考え、すべての患者情報をIT化管理し、瞬時に理解できるシステムを開発することとした。
受付業務としては、院内LANはもちろんのこと、遠隔操作でも予約管理・患者情報管理・患者への情報発信が可能なシステムを導入した。
また、口腔衛生および画像管理ではDental X (株式会社プラネット)を導入し、チェアーサイドPCやi-Padを使用して、検査結果などの一元管理および患者への口腔衛生指導に活用している。
さらに、RECS社と共同して矯正用電子カルテシステム ORTHO-REXを開発し、診療室と受付間において、タイムラグなく情報が共有できるようになった。また、アナログカルテではできない細やかなフォローが可能となった。
この3つのシステムを相互連動させることによって、煩雑な業務から開放され、患者とゆっくり話しができる時間を持てるようになった。ひいては患者への情報提供も、豊富で確実なものとなり、トラブル等も軽減できると考える。

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© 2011 日本舌側矯正歯科学会
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