日本舌側矯正歯科学会会誌
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「成人矯正における落とし穴-歯周病による失敗を避けるために」
畠山 善行
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2014 年 2014 巻 24 号 p. 19-30

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抄録
 成人矯正において矯正家が注意すべきこととはなんだろうか? 成長発育を利用できないとかカリエスや歯牙欠損がある場合が多いなどの成人特有の注意を払わなければならないことがある.なかでも歯周病の存在は,単に審美的な結果を得られないとかいう以前に,歯列の崩壊を引き起こす危険性が高い.しかも若年者に比べ,中高年では歯周病の罹患率が高く,45. 64歳で 79.6%が軽度・重度の歯周病に罹患しているという報告がある.
 今回は成人矯正を行う際の歯周病学的診断のポイントやどの程度の歯周病がどのように治療できるのかおよそのガイドラインを示してみたい.
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© 2014 日本舌側矯正歯科学会
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