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音声言語医学
Vol. 50 (2009) No. 3 P 201-210

記事言語:

http://doi.org/10.5112/jjlp.50.201

特集<嚥下障害と音声言語機能>

音声生成 (発声発語) と嚥下は, 上部気道・消化管 (aero-digestive tract; ADT) を共用する感覚・運動機能で, 対象物と発声発語・嚥下条件に適応的である. ADT共用により, 根底にある構造あるいは感覚・運動の問題が発声発語と嚥下の異常を同時にもたらすことがある. また, 一方の異常とその回復が他方の問題とその改善を予測させる. さらに, 一方への訓練が他方の機能改善をもたらす可能性がある. ただし, 発声発語では高速かつ正確な運動が, 嚥下では比較的定型的で持続的な大きな力が要求されるため, 訓練方法の見直しが必要と考えられる. 本論文では, 上記の基本的事項と仮説に基づいて, 嚥下機能の改善のための発声発語訓練, 音声機能の改善のための嚥下訓練を, おのおのの方法 (原法と変法) , ねらい, 標的, 成果指標を示す. さらに, 運動 (再) 学習の原理と神経系可塑性の発想に基づいた治療プログラムの編成について説明を加える.

Copyright © 2009 日本音声言語医学会

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