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音声言語医学
Vol. 50 (2009) No. 4 P 249-255

記事言語:

http://doi.org/10.5112/jjlp.50.249

原著

成人吃音者, 非吃音者を対象に漢字複合語に指定されたモーラがあるかどうかを判断する課題を行い, 反応時間と正答率が語の構音の難度や親密度とどのように関連するかを調べた. その結果, 吃の有無にかかわらず構音が難しいと評価された語は, 低親密度語と, 狭母音が核となる拗音節が連続している語で, これらに加えて吃音者にとっては個々人が苦手と感じる高親密度語もあった. また, 親密度が高い語において非吃音者より吃音者が構音を難しいと感じていること, 吃の有無にかかわらず語の構音が難しいとモーラ抽出が遅れ正答率が下がること, その程度は吃音群でかつ語の後半ほど顕著であることが示された. 吃音者個々人にとって構音の難しい語ほどモーラ操作が遅れ不正確になることが吃を起こす要因になる可能性が示唆された.

Copyright © 2009 日本音声言語医学会

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