音声言語医学
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幼児における単語産出と音声移行
—呼称における反応潜時を手掛かりとして—
高橋 三郎伊藤 友彦
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50 巻 (2009) 4 号 p. 262-264

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抄録

吃音児の単語産出は語頭音節の核母音から後続する音素への移行部分が音節間か音節内かの違いによって影響を受けると報告されている (Shimamori and Ito, 2007) . 本研究は, この影響が4~6歳の非吃音幼児の単語産出にも見られるかどうかを検討したものである. そこで, 本研究では移行部分が音節間である非語と音節内である非語の反応潜時を比較した. その結果, 移行部分が音節内である非語と音節間である非語では反応潜時に有意な差は認められないことがわかった. これらの結果から, 幼児の単語産出は語頭音節の核母音から後続する音素への移行部分が音節間か音節内かの違いによって影響を受けない可能性が示唆された.

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© 2009 日本音声言語医学会
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