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音声言語医学
Vol. 51 (2010) No. 1 P 12-18

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http://doi.org/10.5112/jjlp.51.12

原著

漢字書字に困難を示した8歳の右利き男児に関する症例報告である. この児童に対して漢字の成り立ちを音声言語化して覚える方法 (聴覚法) と書き写しながら覚える従来の学習方法 (視覚法) の2種類の訓練方法の有効性について, 刺激単語に関する属性を統制した単語群を用いて単一事例実験計画法にて検討した. 単語属性に関しては, 学年配当以外の表記妥当性, 親密度, 心像性, 画数の各条件を統制した. その結果, 聴覚法が視覚法に比べて正答率と維持率に関して有意に高い結果であった.
さらに属性を統制した単語群において方法別効果の差が認められたこと, および各単語間の属性による正答率の差は有意ではなかったことから, 今回の結果には, 単語属性による影響を排除しても訓練法の違いによる影響が大きいと考えられた.

Copyright © 2010 日本音声言語医学会

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