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音声言語医学
Vol. 51 (2010) No. 2 P 179-182

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http://doi.org/10.5112/jjlp.51.179

特集<喉頭瘢痕性病変へのアプローチ>

ステロイド声帯内注射は, 瘢痕組織の軟化 (stiffnessの低下) と瘢痕容積の減量 (粘膜移動性の向上) を目的に施行している. 反復すれば, 侵襲から数十年経過した成熟期瘢痕にも効果がある. 一方, 本法単独で無瘢痕治癒に導くことはなく, 厚く硬い瘢痕ではおのずと効果の限界がある. 声帯瘢痕治療の臨床は, 振動体たる声帯の物性再建のみでは不十分な症例も多く, 声帯の「可動性」, 「三次元的な位置異常」, 「緊張度」を考慮した集学的な治療を行う必要がある. 本法は最も簡便な治療法として有用である.

Copyright © 2010 日本音声言語医学会

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