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音声言語医学
Vol. 52 (2011) No. 2 P 158-164

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http://doi.org/10.5112/jjlp.52.158

原著

2006年4月~2008年4月の間に3歳児健診で耳鼻咽喉科精密検査を勧められ, 福島県総合療育センターを受診した65例に対し, 聴覚障害, 構音障害, 発達障害, 知的障害の有無を精査した. この精査により, 新たに診断がついた症例は聴覚障害5例, 機能性構音障害11例, 自閉症5例, HFPDD 2例, MR 4例であった. さらにこれらの症例の経過を調査した.
中等度伝音難聴の1例は補聴器装用, 聴能訓練の開始で, 順調な言語発達を認めた. 片側感音難聴の1例は良聴耳の聴力悪化を認め, 補聴器試聴を開始した. 聴覚障害のうち3例は滲出性中耳炎を認め, 滲出性中耳炎の加療にて, 言語発達・構音障害が改善した. 機能性構音障害は4歳半の時点で1例が自然改善し, 4例に構音訓練が開始されたが, 6例は再診しなかった. 発達障害, MRの症例は療育指導の開始, 幼稚園へ指導, 児童デイサービス実施施設への紹介で, ほとんどの症例でIQの上昇を認めた.

Copyright © 2011 日本音声言語医学会

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