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音声言語医学
Vol. 52 (2011) No. 4 P 348-359

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http://doi.org/10.5112/jjlp.52.348

原著

新版 構音検査では,「音声学的視点からのまとめ」として,構音位置や構音様式,有声・無声などの気づきなど,音韻プロセスの側面について自由記述により記録することができる.ただし,一定の知識がなければこれらの詳細な分析は不可能である.そこで,容易に音韻プロセスの分析を行うことができ,新版 構音検査と併用可能な音韻プロセス分析ツールの試案を作成したので本稿で紹介する.音韻プロセスについては,まず大分類として,15の音韻プロセスを語全体プロセスと文節音変化プロセスの2種類に分け,その下位項目となる中分類として,語全体プロセスには省略プロセスを,文節音変化プロセスには音声化プロセス,構音点および構音様式プロセス,鼻音化プロセスを設定した.現段階では標準化されていないため,音韻プロセスの出現率しか算出されない.今後はデータ収集を行い,年齢と音韻プロセスの種類・数との関係を明らかにし,標準化を目指すとともに,数量的な分析だけでなく,質的な分析も容易に行えるよう,改良を実施したい.

Copyright © 2011 日本音声言語医学会

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