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音声言語医学
Vol. 52 (2011) No. 4 P 366-371

記事言語:

http://doi.org/10.5112/jjlp.52.366

原著

高機能広汎性発達障害児は知能検査レベルでは言語性知能指数は正常範囲となるが,実際場面ではそれに見合ったコミュニケーション・言語行動をとることが難しいといった検査数値と実際場面の乖離が見られる.そこで高機能広汎性発達障害児のITPA言語学習能力診断検査の傾向分析から,コミュニケーション・言語的な問題を明らかにすることを目的とし,5,6歳代高機能広汎性発達障害児101名にITPA言語学習能力診断検査を実施した.その結果,全検査評価点では明らかな遅れは認められなかったが,下位項目「ことばの類推」「ことばの表現」「文の構成」評価点は有意に低値であった.これらは,高機能広汎性発達障害児のコミュニケーション・言語的な問題を反映した結果であり,聴覚-音声系の処理,文脈理解,意味カテゴリーの運用の問題を示唆するものと考えられた.

Copyright © 2011 日本音声言語医学会

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