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音声言語医学
Vol. 53 (2012) No. 1 P 33-36

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http://doi.org/10.5112/jjlp.53.33

原著

本研究は,吃音児を対象とし,等位節構文と関係節構文を用いて,関係節構文は等位節構文よりも吃音が生じやすいのかどうか,また,関係節構文と等位節構文では吃音の生起位置が異なるのかどうかを明らかにすることを目的としたものである.対象児は6~11歳の吃音児11名であった.本研究の結果,等位節構文と関係節構文における吃音頻度に有意な差は認められなかった.また,等位節構文と関係節構文では吃音の生起位置にも顕著な違いは認められなかった.一方で,両構文ともに第1文節と第3文節は第2文節よりも有意に吃音頻度が高かった.これらの結果から,統語構造は吃音頻度や吃音生起位置に,直接的には影響を与えないことが示唆された.また,吃音頻度および吃音生起位置ともに階層関係よりも順序関係とより強く関係している可能性が示唆された.

Copyright © 2012 日本音声言語医学会

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