音声言語医学
総説
大学病院でめざす嚥下障害への対応
兵頭 政光西窪 加緒里弘瀬 かほり岩村 健司高橋 朝妃中平 真矢
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53 巻 (2012) 3 号 p. 167-170

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抄録

嚥下障害患者は診療所,一般市中病院,および大学病院等の基幹病院などさまざまな医療機関を受診することから,おのおのの機能に応じた役割が求められる.大学病院においては,まず,嚥下障害の病因および病態診断が重要である.われわれが提唱している嚥下内視鏡検査のスコア評価法は,障害様式や重症度を客観的に判定することができ,経口摂取の可否の判断にも有用である.嚥下障害に対する専門的治療では,患者自身や家族でも実施可能なリハビリテーション手技の指導とともに,外科的治療により経口摂取の回復や嚥下性肺炎の防止を図っている.薬物治療など新規治療法の開発やその評価も重要な役割である.また,若手医師・コメディカル・学生の教育および,嚥下障害に対する地域での診療連携体制の構築や市民への啓発活動も大学病院の責務として積極的に取り組んでいる.

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© 2012 日本音声言語医学会
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