音声言語医学
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Print ISSN : 0030-2813
総説
BIOPEX注入術
荒木 幸仁冨藤 雅之鈴木 洋塩谷 彰浩
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53 巻 (2012) 3 号 p. 187-193

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抄録

当科ではBIOPEX(リン酸カルシウム骨ペースト)を用いた声帯内注入術を施行している.キットとして市販され準備や注入手技が簡便,すぐ硬化し吸収はきわめて軽微であり,長期間安定した効果が得られる.硬化する性質を利用し,後部声門閉鎖不良例に対する披裂軟骨内転効果も期待できる.拡張型喉頭鏡にて喉頭展開を行い,ビデオ喉頭鏡システム下で注入を行うことで,声帯全体の良好な視野を得ながら器具の干渉も少なく確実な注入が可能となる.注入後は硬化まで鉗子にて固定し,確実な披裂軟骨内転効果を得ることができる.治療成績も良好で,最大発声持続時間・平均呼気流率で有意な改善を認めている.また披裂軟骨内転効果を生かし,両側声門BIOPEX注入による声門閉鎖術を考案し,良好な経過をたどった症例を紹介する.BIOPEX声帯内注入術は経口的な甲状軟骨形成術I型と披裂軟骨内転術の要素を併せもった術式であると考えている.

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© 2012 日本音声言語医学会
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