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音声言語医学
Vol. 54 (2013) No. 4 p. 239-244

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http://doi.org/10.5112/jjlp.54.239

原著

聴覚障害幼児の文理解・表出を支援する指導法を確立することを目指して,本研究では金沢方式で指導した重度聴覚障害幼児の手話による語連鎖の出現年齢,格助詞の初出年齢,その際の語彙数を検討した.
対象:指導開始0歳代~1歳代のもの計10例の重度聴覚障害幼児である.
方法:母親による子どもの手話や行動発達記録から,手話による語彙数と助詞抜けの語連鎖の初出年齢,助詞付き語連鎖の初出年齢,その際の語彙数をまとめた.
結果:0歳代から指導を開始した6例は手話による初出語彙は1歳前後で出現した.助詞抜け語連鎖の初出は10例ともに1歳代で出現し,中央値は1歳5ヵ月であった.格助詞付き語連鎖の初出は1歳9ヵ月~2歳5ヵ月までに全員出現し,中央値は2歳1ヵ月であった.格助詞は健聴児で1歳終わりから2歳過ぎに表出するとされており,今回の対象児の格助詞初出年齢の中央値は,健聴児の年齢に近いことがわかった.

Copyright © 2013 日本音声言語医学会

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