J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

音声言語医学
Vol. 54 (2013) No. 4 p. 259-267

記事言語:

http://doi.org/10.5112/jjlp.54.259

症例

高等部在籍の重度知的障害を伴う自閉症例(15歳)に対して構音指導を行い,指導効果を検証した.また,家庭で使用する構音練習用デジタル教材を作成し,直接指導と併行しながら使用して,教材の使用効果と使用効果を促進するための要因を検討した.その結果,高年齢時から構音指導を行った場合でも,構音明瞭度の改善,発語の増加等,一定の効果が確認された.また,デジタル教材の使用によって家庭で簡便に反復練習が行えたことにより,家庭での練習頻度や学習態度が向上し,直接指導で習得した構音が定着した.
デジタル教材の使用効果を高めるためには,練習内容が視覚化されて子どもに理解しやすく,興味を引きやすい内容であること,デジタル教材は使用前に直接指導を継続的に実施して子どもの状態を把握し,基本的な構音動作を習得させた後に使用開始すること,子どもが行った構音に対して十分にフィードバックを行うことが重要であると考えられた.

Copyright © 2013 日本音声言語医学会

記事ツール

この記事を共有