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音声言語医学
Vol. 55 (2014) No. 2 p. 167-172

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http://doi.org/10.5112/jjlp.55.167

原著

本研究では,スキャニングレーザドップラ振動計を用いて歌唱時の顔面の皮膚振動を複数回計測し,計測間の差異を評価した.レーザドップラ振動計とは,対象物にレーザ光を当て,振動によって反射光に生じるドップラ効果を利用して対象物の振動速度や変位を計測するシステムである.また,スキャニング型の振動計は,事前に指定した複数の計測点を自動的に走査して振動を計測することができる.本研究には声楽経験者3名が参加した.実験は坐位にて行い,前額をあご台のフレームに当てることによって頭部を固定した.そして,各自の出しやすい高さにて母音/a/を連続歌唱させ,歌唱区間における皮膚振動速度を計測した.3回の計測結果を比較した結果,平均二乗誤差は4.0 dB以下であった.また,3回の計測値の中央値から6 dB外れている計測点は全計測点の2.4%であり,これらの多くはレーザ光が垂直に当たりにくい部分であった.

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