音声言語医学
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小学校就学前にある難聴幼児の質問-応答関係検査による成績を規定する要因の検討
齋藤 友介田中 瑞紀目澤 瑛子
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55 巻 (2014) 4 号 p. 312-319

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抄録

難聴児の通常学級への就学を成功させる要因の一つに,就学前までの日本語力の獲得が挙げられる.本研究では年長段階にある難聴児の語用論的スキルに着目し,質問-応答関係検査により測定された言語力の実態と関連を有する要因の検索を行った.対象は2006年から2012年の間に難聴幼児通園施設(1施設)を卒園した難聴児,計33人であった.ピアソンの積率相関分析により,良聴耳側裸耳聴力,補聴器もしくは人工内耳の装用閾値,動作性IQ(WISC-R),言語性IQ(同),保護者の育児関与が年長段階の言語力と関連をもつことが明らかにされた.さらに,重回帰分析を用いた検討の結果,1)装用閾値,ならびに2)動作性IQの2つの要因により,同検査の成績(分散)の34パーセントを説明できることが明らかにされた.これらの結果は幼児期にある難聴児の言語発達における,補聴の重要性を示唆するものであった.

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© 2014 日本音声言語医学会
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