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音声言語医学
Vol. 56 (2015) No. 1 p. 20-29

記事言語:

http://doi.org/10.5112/jjlp.56.20

原著

一般に吃音者は自分の発話の非流暢に意識がいき,流暢性を過少評価していることが多い.そこで,模範的な行動のみになるように編集された自身のビデオを繰り返し視聴することにより行動を改善するビデオセルフモデリング(VSM)訓練を実施し,その効果を評価した.対象者は吃音成人15名.訓練前に,吃音検査法の文章音読と自由会話,独自のスクリプトに基づく電話の会話を実施し,ビデオに記録した.録画から吃音症状のない部分を抽出して5分程度の模範ビデオを作成した.対象者は自宅で決められた時間(毎日5分程度),週5回,4週間にわたって(計約20回)自身の模範ビデオを視聴した.ビデオを見た後に毎回,感想を自由記述で記入した.これらの分析から,VSM訓練は簡単で受け入れやすく,短時間の視聴でも吃音者に対して,自身が流暢な発話能力をもっていることを認識させる機会を提供することができると考えられた.

Copyright © 2015 日本音声言語医学会

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