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音声言語医学
Vol. 56 (2015) No. 2 p. 166-170

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http://doi.org/10.5112/jjlp.56.166

原著

本研究では小学校低学年の母音発声時の音響パラメータPPQ,APQ,NHRを検討した.対象は小学校1〜3年生の88例の健常学童である.手続きは対象児に母音[ɑ]を声の高さ,大きさが一定となるように5秒間持続発声させ,対象児1例について2試行行った.音響分析はKay Model 4500のMulti-Dimensional Voice Program 5105を用いた.その結果,PPQでは2年生よりも3年生の測定平均値が有意に高かった.APQでは1回目に比して2回目の値が有意に低かった.またAPQにおいては小学校低学年では学習効果により1回目よりも2回目の測定値が低下する可能性が示唆された.西尾ら(2002)の先行研究の若年成人のデータと比較すると,小学校低学年の測定平均値は若年成人の平均に比べて大きい値を取るパラメータや,小さい値を取るパラメータがあり,若年成人と学童では正常範囲が異なる可能性が示唆された.

Copyright © 2015 日本音声言語医学会

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