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音声言語医学
Vol. 56 (2015) No. 4 p. 308-314

記事言語:

http://doi.org/10.5112/jjlp.56.308

原著

小学校通常学級に在籍する児童758名と発達性読み書き障害(DD)児36名を対象に,特殊音節を含むひらがな非語音読の特徴と,ひらがな非語音読にかかわる認知機能を検討した.DD群のひらがな非語音読の正答率は,全学年で通常学級在籍群より有意に低かった.また,通常学級在籍群において非語音読で誤りが多い群は,誤りがない群に比べ,音韻処理課題や視覚認知課題の得点が有意に低かった.両群を1つの対象群とした重回帰分析の結果,音韻処理能力に加え,視覚性記憶がひらがな非語音読に有意な影響を及ぼす要因として抽出された.DD群にとっては,ひらがな非語音読は困難な課題であること,通常学級在籍群のうち,非語音読で誤りが多い児童のなかにはDD児が含まれている可能性が考えられた.ひらがな非語音読には,音韻処理能力と視覚性記憶の双方が影響していることが示唆された.

Copyright © 2015 日本音声言語医学会

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