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音声言語医学
Vol. 56 (2015) No. 4 p. 342-347

記事言語:

http://doi.org/10.5112/jjlp.56.342

原著

呉田ら(2001)は,語頭と語末のバイモーラ頻度が反応潜時に及ぼす影響を検討し,日本語における音韻・調音処理モデルを提案している.本研究は,語頭と語末のバイモーラ頻度が吃音児と非吃音児の反応潜時に及ぼす影響を検討したものである.対象児は年齢を統制した7〜12歳の吃音児と非吃音児15名ずつであった.語頭と語末のバイモーラ頻度をそれぞれ操作した4種類の刺激語(「高-高」語,「高-低」語,「低-高」語,「低-低」語)を対象児に音読させた.その結果,吃音児の反応潜時は非吃音児よりも有意に長かった.4種類の刺激語のうち,「高-高」語の反応潜時が最も短く,「低-低」語の反応潜時が最も長かった.「高-低」語と「低-高」語の間で有意差は認められなかった.以上の結果を踏まえ,吃音児と非吃音児の音韻・調音処理モデルを提案した.

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