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音声言語医学
Vol. 57 (2016) No. 4 p. 359-366

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http://doi.org/10.5112/jjlp.57.359

総説

小児の臨床において,構音の問題は遭遇する頻度が高い.今回は構音器官の形態や機能,聴力,言語発達に問題がなく,特定の原因が明らかでない構音障害である機能性構音障害に焦点を当てる.近年,このような構音障害は英語圏ではspeech sound disorders語音症/語音障害(DSM-5)と呼ばれている.定義,名称に関する歴史的変遷,発現頻度,誤りのタイプ,関連要因(随意運動能力,発話環境:きょうだい),併存障害(自閉症スペクトラム障害,吃音)について文献的考察を中心に検討した.
小児の構音障害は,原因にかかわらず適切な構音訓練によって治癒あるいは改善できる可能性が高い.また,構音障害の背景にさまざまな問題が隠れている可能性があり,構音障害改善後に学習やコミュニケーションの問題が顕在化することがあるため,改善後の経過の追跡が必要である.

Copyright © 2016 日本音声言語医学会

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