音声言語医学
Online ISSN : 1884-3646
Print ISSN : 0030-2813
症例
成人まで持ち越した唇歯音化症例の治療経験
宮田 恵里宮本 真友田 幸一
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58 巻 (2017) 2 号 p. 185-190

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抄録

fやvなどの唇歯音は英語圏では正常な発音であるが,日本語にはない発音方法である.今回,歯音が唇歯音化する唇歯音化構音の治療を経験したので,若干の文献的考察を踏まえて報告する.
患者は幼少期より自身で発音の誤りを自覚し,かつ周囲から指摘されていたにもかかわらず構音訓練を受けないまま成人まで経過した.誤った発音が長期間持続したため,会話や電話などに恐怖心を覚え,社会生活におけるコミュニケーションに支障をきたしている状態であった.構音訓練は機能性構音障害の訓練で用いる手技で施行した.1セッション30分で月1回のペースで行い,6ヵ月間に計6回施行した.訓練後は日常会話でもすべての音を発音できるようになり,対人関係における恐怖心も消失した.

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© 2017 日本音声言語医学会
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