音声言語医学
Online ISSN : 1884-3646
Print ISSN : 0030-2813
総説
音声言語医学における多分野のコラボレーション
―耳鼻咽喉科の立場から―
宇高 二良笠井 新一郎
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2017 年 58 巻 4 号 p. 310-316

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抄録

聴覚や発声発語器官を主な診療領域とする耳鼻咽喉科は,音声言語医学と最も密接に関連している.当院では従来より言語聴覚士とともに主として小児のコミュニケーション障害の診療に取り組んできた.その経験から,耳鼻咽喉科領域における言語聴覚士とのコラボレーションの現状と今度の課題について検討したので報告する.
言語聴覚士が耳鼻咽喉科診療に加わることの最も大きなメリットは一般診療のクオリティが格段に向上することである.そのほかに,乳幼児健診に参画することなどでさまざまな障害をもつ児の早期発見早期対応に寄与できている.
今後の課題としては,言語聴覚士を雇用している一般診療所が非常に少ないため,当院に言語聴覚療法を求めて来院する小児が多く,十分な対応ができていないことである.多くの耳鼻咽喉科医師や言語聴覚士が小児のコミュニケーション障害について理解を深めていただき,この分野で活躍されることを望むものである.

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© 2017 日本音声言語医学会
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