音声言語医学
Online ISSN : 1884-3646
Print ISSN : 0030-2813
原著
刺激入力モダリティーの差による平仮名と片仮名の書字における脳活動の検討
―functional MRIを用いて―
髙山 みさき大西 英雄城本 修
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キーワード: fMRI, 書字, 書き取り, 平仮名, 片仮名
ジャーナル 認証あり

2018 年 59 巻 2 号 p. 135-140

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抄録

fMRIを用いて仮名文字の書字における脳賦活部位および,平仮名と片仮名の書字における脳活動の差異を検討した.健常成人14名(24.4±7.0歳)が研究に参加し,提示された絵の単語名称を書く書称課題と,音声提示される単語を書き取る書き取り課題を平仮名,片仮名について実施した.左半球における結果を示す.書称課題では,平仮名は,中前頭回,中側頭回,角回,縁上回等に,片仮名は角回,縁上回等に賦活を認めた.書き取り課題では,平仮名は内側前頭回,中後頭回に,片仮名は上前頭回,上・中後頭回等に活動を認めた.本研究の結果,平仮名および片仮名の書字に関与する脳部位はおおむね共通しており,音韻経路で処理されることが示唆された.また,書称課題では,絵の名称を想起し書字を行う際に文字への変換を行うため,側頭-頭頂領域の賦活が強く認められ,書き取り課題では,聴取した単語のイメージ想起を行うことにより視覚連合野が活動すると考えられる.

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© 2018 日本音声言語医学会
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