音声言語医学
Online ISSN : 1884-3646
Print ISSN : 0030-2813
短報
学齢期の吃音児における語の長さが吃音頻度に及ぼす影響
―バイモーラ頻度の低い非語を用いて―
髙橋 三郎
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2018 年 59 巻 2 号 p. 188-193

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抄録

語頭の音韻・音声的要因は吃音頻度に影響すると報告されている.もし,語頭の要因のみが吃音の生起に関与するのであれば,短い語と長い語の間で吃音頻度に有意差は認められないと予測される.そこで本研究では,語の長さが吃音頻度に及ぼす影響を検討した.対象児は7〜11歳までの吃音児17名であった.刺激語には先行研究よりもバイモーラ頻度の低い2音節2モーラ語,3音節3モーラ語,4音節4モーラ語,5音節5モーラ語を用いた.その結果,5音節5モーラ語は2音節2モーラ語よりも吃音頻度が有意に高かった.以上の結果を踏まえ,学齢期の吃音児においては,語頭の要因のみでは吃音の生起を説明できない群が認められると論じた.

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© 2018 日本音声言語医学会
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