音声言語医学
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症例
徒手的方法と装具が著効を示した外転型痙攣性発声障害疑いの1症例
佐藤 絵梨大塚 満美子熊田 政信
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2018 年 59 巻 4 号 p. 342-346

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抄録

外転型痙攣性発声障害はジストニアの一種とされており,治療法は音声訓練や後輪状披裂筋へのボツリヌストキシン注射が挙げられる.しかし音声訓練は確立された方法はなく,ボツリヌストキシン注射においても過去の報告でその有効率は約30%といわれている.本疑い症例では新たに徒手的方法と装具を使用することで,声帯の内転運動が促進され,声質の改善を認めた.その機序については感覚トリックの可能性も含め考察した.

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© 2018 日本音声言語医学会
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