音声言語医学
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総説
声帯結節・声帯ポリープの難治症例に対する音声治療戦略
金子 真美杉山 庸一郎平野 滋
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2019 年 60 巻 3 号 p. 184-189

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抄録

声帯結節・声帯ポリープの難治症例に対する音声治療戦略について検討した.声帯結節の難治例に対しては,音声治療の阻害因子への対応と結節の線維化の有無について音声外科医と協議することが重要である.また音声治療手技についても検討し,より効率的・効果的な音声治療を今後検証していく必要がある.声帯ポリープに対しては基本的に手術を行うのがよいと考えるが,難治予測例の術前コントロールとして音声治療が奏効する可能性がある.また術後の音声治療が,創傷治癒を促進し瘢痕抑制につながることが示唆されているため,術後の声のケアとして音声治療をいかせる可能性がある.つまり,両疾患の難治例に対しては,音声外科医と言語聴覚士が連携し,症例ごとの対応が必要と考えられる.

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© 2019 日本音声言語医学会
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